2024年の小惑星「ショサンベツ(初山別)」(6158)

2024年の小惑星「ショサンベツ(初山別)」(6158)の星座間の動きは、次のとおりです。
    うお座(1月〜)
   →おひつじ座(3月上旬〜)
   →おうし座(4月下旬〜)
   →ふたご座(6月下旬〜)
   →かに座(8月中旬〜)
   →しし座(9月下旬〜) ※途中、10月下旬から3週間ほど、ろくぶんぎ座の領域に入ります。
   →おとめ座(12月下旬〜)
5月初めぐらいまでは日没後〜宵の西空に出ており、6月に”合”(太陽と同じ方向になる)となった後は、夜明け前〜未明の東空に出ています。4月中旬ごろ、西の方向の低空で木星と接近します。
明るさは、1年をとおしておおむね18等台と非常に暗いため、望遠鏡でも見るのは難しいでしょう。

※星図はステラナビゲーター11((株)アストロアーツ)で作成しています。


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 2009年の初めに小惑星に「初山別」の誕生を夢に見て名前を申請していましたが、国際天文学連合(IAU)より正式に認可され、2010年1月30日付の「天文回報」MPC68445で公表されました。以下に公表原文を掲載します。

(6158) Shosanbetsu = 1991 VB3

Discovered 1991 Nov. 12 by T. Niijima and T. Urata at Ojima.

Shosanbetsu, a village in Hokkaido with a population of about 1450, was established in 1909. The name of the village means “a river where the waterfall is flowing out” in the Ainu language of the former inhabitants of Hokkaido. The Shosanbetsu Observatory has a 0.65-m reflector. The name was suggested by Y. Sano.

 この小惑星(1991 VB3)の発見者は新島氏と浦田氏で、お二人とも多くの天体を発見されている方です。
 小惑星の命名を申請したのは、2009年が初山別村の村制施行100周年、天文台開台20周年に加えて世界天文年ということで、永遠に残るものということを込めました。
 この小惑星は直径約10km以下で、火星と木星の間を3.24年の周期でまわっています。光度は16〜19等ですから、望遠鏡で気軽に見られるものではありませんが、地球に最接近すると16等級まで明るくなるようで、直接見るのは困難ですが写真を撮ることは可能です。