日食・月食・星食








 月や惑星などが他の天体の前を横切る現象で、太陽の前を月が横切ると日食、月が地球の影を横切ると月食、月が惑星の前を横切ると惑星食、月や惑星が恒星の前を横切ると恒星食という。水星と金星は地球と太陽の間を回っているため、まれに太陽面を横切ることがある。また、地球の周りをたくさん飛んでいる人工衛星も太陽面を通過することがある。
 最近は小惑星が恒星の前を横切る食も観測され、小惑星の形や大きさがわかるようになってきた。


部分月食 (月に映る黒い輪郭は地球の影)
2006.09.08 2012.06.04
皆既月食 (月が地球の影にすっぽり入ると赤銅色になるが、これは地球の大気による光の屈折現象によるもの)
2007.08.28 2010.12.21
部分日食  (太陽と地球のあいだを月が通るとき、太陽中心からずれていると太陽の一部分が欠けて見える部分日食になる)
2004.10.14 2012.05.21
金星食 (金星は太陽からあまり離れないので月齢4以下の月にかくされる。金星は明るいので食が日中でも見やすい) 水星食 (水星は金星よりも太陽に近いため日中だったり低空だったりと条件は悪く、いつも月齢2.5以下の細い月にかくされる)
2012.08.14(食終了時) 2017.07.25(出現直後)
木星食 (木星は直径が大きいので出入りに時間がかかる。四大衛星を含めると五つの食が見られることになる
2001.08.16 2012.07.15 (昼間の食)
土星食 (土星はそれ自体おもしろいが月にかくされる土星はなかなか興味深い)
2001.10.08 (潜入) 2002.03.20 (出現)
水星の太陽面通過  (下の黒丸が水星で上の黒点よりも黒い。水星は見かけの大きさが小さく肉眼では見えない)
2006.11.09 2006.11.09
金星の太陽面通過 (内合時の金星は、太陽直径の30分の1くらいで意外に大きく肉眼でも見える。日本では2004年6月8日と2012年6月6日の2回続けて見ることができた)
2004.06.08 2012.06.06