金星








 地球のすぐ内側を回る金星は、「明けの明星」「宵の明星」として親しまれている。自転軸が174゜傾いているため南北が逆転している。太陽、月に次ぐ明るさなので、最大光度のころは日中の青空の中に肉眼で見つけることも可能。表面は厚い雲に覆われているため模様はほとんど見えないが、欠けぎわに薄暗い模様が見えることもある。

 地球より太陽に近いところを回る惑星を内惑星といい、水星と金星が該当する。内惑星は太陽との位置関係で月のように満ち欠けをすねが、地球からの距離が大きく変わるため、形によって見かけの大きさが大きく変化する。
 外合のころは太陽の光が全体を照らすため満月のように丸く、距離が遠いので小さく見える。最大離角のころは半分だけ照らされるため半月のように、最大光度のころは明るい部分の割合が最も大きく、三日月のように見え、内合のころはほとんど暗い部分のため新月の状態になる。このときは地球に最も近くなるため見かけの大きさは月の30分の1まで大きくなる。




外合のころ (満月状) 最大離角のころ (半月状)
最大光度のころ (三日月状) 内合2日前 (2012.6.4)